SGボートレースダービーの概要や優勝者・エピソードを紹介!

ボートレースダービー(全日本選手権競走)は、競艇(ボートレース)のSG競走のひとつで、「BD」と表記されることもあります。
競艇で最も古い伝統と格式を持つレースで、基本的には勝率の高い選手から順に選出されることで有名です。
この記事では、ボートレースダービーの概要から過去の優勝者、歴史などを紹介します!
SGボートレースダービー(全日本選手権競走)とは?

ボートレースダービー(全日本選手権競走)は5大SG競走GRANDE5のひとつで、グレード制やSGが制定される前から続く競艇(ボートレース)の伝統ある格式高い大会です!正式名称を「全日本選手権競走」と言い、2014年からは「ボートレースダービー」と呼ばれています。
毎年10月下旬ごろに開催され、優勝賞金は3900万円。「優勝回数」ではなく「勝率」が出場資格に関係するので、安定した強い選手たちが集まります。
優勝選手には優勝旗とダービージャケットが贈られ、優勝戦出走者にはメダルが授与されます!
ボートレースダービーの開催スケジュール
ボートレースダービー(全日本選手権競走)は、6日間にわたって開催されます。スケジュールは以下のとおり。
- 【1日目~4日目】予選(初日の12Rはドリーム戦)
- 【5日目】予選の得点率上位者18名による準優勝戦(計3レース)
- 【6日目】準優勝戦の各レース1・2着者の計6名による優勝戦
SGボートレースダービー(全日本選手権競走)の出場資格
つぎに、ボートレースダービー(全日本選手権競走)の出場資格について見ていきましょう!
- 前年度優勝者
- 前年のグランプリの優勝戦出場者(6名)
- 直近のSGボートレースメモリアル優勝者
- 選考期間内の勝率上位者 ※開催年の後期A1級・出走回数が160走以上であること
選考期間は、前年の8月1日~開催年の7月31日。基本的には勝率の高い選手から順に選出されるため、安定して強い選手が集まることになります!
以下に該当する選手は選出除外
- 前年のボートレースダービーから開催年のボートレースメモリアルのSG優勝戦で選手責任事由によるスタート事故を起こした選手
- 開催年のボートレースオールスターから開催年のボートレースメモリアルのSG準優勝戦で選手責任事由によるスタート事故を起こした選手
- 負傷・病気による出場辞退があった場合
- 選考期間から前検日までに褒賞懲戒規程による出場停止処分を受けた選手
競艇(ボートレース)の勝率とは?
ボートレースダービー(全日本選手権競走)の出場には勝率が関係していることが分かりましたが、そもそも競艇(ボートレース)の勝率とは何のことか、見ていきましょう!
競艇では、1着から6着までの全着順に着順点が付与され、着順点の合計を出走回数で割った数値を勝率(着順点合計÷出走回数=勝率)と言います。つまり、勝率が高いほど「強いレーサー」ということになります!
着順点は以下の通り。付与される点数はレースによって変わります。
- 【1着】一般戦:10点 G1・G2:11点 SG:12点
- 【2着】一般戦:8点 G1・G2:9点 SG:10点
- 【3着】一般戦:6点 G1・G2:7点 SG:8点
- 【4着】一般戦:4点 G1・G2:5点 SG:6点
- 【5着】一般戦:2点 G1・G2:3点 SG:4点
- 【6着】一般戦:1点 G1・G2:2点 SG:3点
各優勝戦は、さらに+1点付与されます。付与点が高いレース で結果を残すほど、勝率は高くなることが分かりますね。
SGボートレースダービー(全日本選手権競走)の歴代優勝者
つぎに、ボートレースダービーの過去10年の歴代優勝者・決まり手・開催場についてまとめます。
- 【2020年】深谷知博(ふかや・ともひろ)選手・1号艇 逃げ(大村)
- 【2019年】毒島誠(ぶすじま・まこと)選手・1号艇 逃げ(児島)
- 【2018年】守田俊介(もりた・しゅんすけ)選手・1号艇 逃げ(蒲郡)
- 【2017年】深川真二(ふかがわ・しんじ)選手・6号艇 差し(平和島)
- 【2016年】瓜生正義(うりゅう・まさよし)選手・1号艇 逃げ(福岡)
- 【2015年】守田俊介(もりた・しゅんすけ)選手・1号艇 逃げ(浜名湖)
- 【2014年】仲口博崇(なかぐち・ひろたか)選手・1号艇 逃げ(常滑)
- 【2013年】瓜生正義(うりゅう・まさよし)選手・1号艇 逃げ(平和島)
- 【2012年】丸岡正典(まるおか・まさのり)選手・2号艇 差し(福岡)
- 【2011年】池田浩二(いけだ・こうじ)選手・1号艇 逃げ(平和島)
- 【2010年】瓜生正義(うりゅう・まさよし)選手・4号艇 差し(桐生)
過去10年間のうちに、瓜生正義(うりゅう・まさよし)選手は3回、守田俊介(もりた・しゅんすけ)選手は2回も優勝を飾っています!選手の強さを表す「勝率」を元に出場選手が決まるSGボートレースダービーにおいて、複数回の優勝を果たすとは、真のトップレーサーと言えますね。
SGボートレースダービー(全日本選手権競走)で過去にあったエピソード紹介!
ボートレースダービー(全日本選手権競走)は、第1回大会が1953年11月に開催された、68年の歴史を持つ大会です。ここでは、過去のボートレースダービーの中でも特に気になるエピソードをご紹介します!
女子初!平山智加(ひらやま・ちか)選手がSGドリーム戦1号艇を手に

2016年の第63回大会において、平山智加(ひらやま・ちか)選手が女子選手として競艇の歴史で初めてSG競走のドリーム戦で1号艇を手にし、話題になりました!ドリーム戦とは、大会初日のメインレースのこと。選出順位の上位6名が出場し、枠番についても選出順位順に内枠となります。このレースでは、平山選手が逃げで勝利を果たしています!
第14回大会では事故多発!優勝戦競走不成立で優勝者なし!?
1967年に尼崎で開催された第14回大会では、大会初日に8件のフライング、2件の出遅れ、負傷したレーサー1名と、事故が重なりました。
さらに、優勝戦においては5艇のフライングにより競走不成立に!よって、まさかの優勝者なしと言う結果に終わりました。ここまで立て続けに事故が続くとは、災難な年でしたね…。
安定して強い勝率の高い選手でしか出場できないボートレースダービー(全日本選手権競走)。10月下旬の開催ということもあり、その年の獲得賞金ランキングの上位争いにも影響があるため、他のSG競走よりも特に注目度は高いです! ハイレベルな戦いが繰り広げられるボートレースダービー、ぜひ注目してみてくださいね!