アウトコースが不利?ボートレース浜名湖(浜名湖競艇場)

全国2位の競走水面の広さを誇るボートレース浜名湖(浜名湖競艇場)。
柔らかい淡水で遠征の選手からも「走りやすい」と評判のボートレース場です。
そんな走りやすい競走水面でも風がレースに大きな影響を与え、波乱の展開が起こることも…!
風によって有利なコースはどのように変わっていくのか…また、季節ごとの傾向なども踏まえ、攻略していきたいと思います。
目次
浜名湖競艇場とは

静岡県湖西市、浜名湖の南岸にある競艇場。通称「ボートレース浜名湖」です。
1953年8月7日、浜名湖競艇企業団主催のもと、東日本初の競艇場として開場したのが始まりです。浜名湖に面していることから、美しい風景に心癒されつつ、ボートレースを楽しむことができます。
晴天の日であれば、会場から富士山を眺めることも可能です。
また、JR新居町駅からすぐのところにあるのも嬉しい点といえるでしょう。駅のホームからレース場の大型掲示板が見えるほどの近さで、電車を利用する方なら簡単にアクセスできます。
そのほか、ボートレース以外の楽しみがあるのも、浜名湖競艇場ならではの魅力として挙げられます。
会場内に小さいお子様と一緒に遊べるスペースやイベントスペースなどが設けられており、家族でワイワイ楽しめます。
また、土日のレース開催日に、親子で参加できる体験型イベントが実施されるのも見どころです。
レースの合間、あるいは家族や知人がレースに熱中している間も、楽しく遊んで過ごせます。
水面特徴
そのような浜名湖競艇場の水質は汽水(海水と淡水が混じり合ったもの)です。
塩分濃度はどちらかといえば海水に近く、水質が柔らかいのが特徴として挙げられます。
海水ほどではないにしても浮力があるので、体重差やモーターのパワー差がレースに大きな影響を及ぼすことはないでしょう。
水質が汽水の競艇場は一般に走りにくいとされていますが、浜名湖競艇場については、選手たちの間で走りやすい水面といわれています。
また、コース幅が全国有数の広さを誇るのも大きな特徴です。
1マークのバック側が126mもあり、どのコースの選手も大胆な走りを見せることができます。
そのため、どのコースであれ、スピード戦に持ち込める選手が勝率を上げやすい傾向にあります。
ただし、アウトコースを走る選手は若干不利になる点に注意が必要です。
コースが広いということは、それだけアウトコースを走る選手は大回りで旋回しなければいけません。
その分だけタイムロスとなり、後れを取る可能性があります。
そのほか、風の影響を受けやすいことも特徴のひとつです。
水面が広いことに加え、コース周辺に障害物となるものがないため、強風が吹くとその影響をダイレクトに受けます。
- 夏は向かい風が吹き、まくりが決まりやすくなる
- 冬は追い風が吹き、インコースが強くなる
このことを念頭に置いたうえで、レース結果を予想する必要があるでしょう。
主要レース
SGの有無
浜名湖競艇場では、1957年に行われた「第4回全日本選手権競走」を皮切りに、それ以降もさまざまなSG競走が開催されてきました。
「総理大臣杯競走」「モーターボート記念競走」「グランドチャンピオン決定戦競走」「競艇王チャレンジカップ」などが代表的です。
施設概要

浜名湖競艇場は、全3フロアから成ります。
1Fは広いアトリウムを中心に、飲食店や売店、サンホールなどさまざまな施設が設けられています。
中でもアトリウムに設置されているアトリウムステージ「サンホール」はイベント会場として使われることもあり、多くの人で賑わうスポットです。
勝利者インタビューや選手同士の対談、さらにはお笑い芸人によるミニライブが開催されることもあります。
もちろん、迫力満点のレースを観戦できる一般席も設けられています。
2Fは、観戦スペースがメインとなるフロアです。
無料で利用できる一般席がズラリと並んでおり、中には女性専用シートやグループ向けのシートも用意されています。
また、競艇初心者の方にとって嬉しい施設となるのが、1Fにもある「初心者なんでもコーナー」です。
会場内の案内をしてくれるほか、ボートレースの基本情報、レースの楽しみ方なども教えてもらえます。
アクセス方法
電車をご利用の場合
- JR東海道本線「新居町駅」下車 北口より徒歩5分
東名高速道路を利用される場合
- 「浜松西IC」から約30分
- 「三ケ日IC」から約30分
- 「館山寺スマートIC」から約30分
新東名高速道路を利用される場合
- 「浜松浜北IC」から約50分
また、本場開催日に限り、「天竜・笠井・浜松便」「笠井・浜松便」「浜松便」「気賀・雄踏便」の4便にて無料送迎バスが運行しています。
詳しい運行スケジュールなどは浜名湖競艇場の公式ホームページをご覧ください。
ボートレース浜名湖(浜名湖競艇場)では風がレースに大きな影響を…!

ボートレース浜名湖は海が近く、広大な水面で周囲に障害物もないことから風速5m以上の強風が吹く割合はなんと約30%も。
風速5m以上になれば、特にレースに大きな影響を与えます。セオリー通り、追い風ならイン有利、向かい風ならアウト有利と考えて大丈夫です。
その日によって風の向きや強さは変わるので直前情報をしっかり確認しましょう。
また、ボートレース浜名湖は季節によって風向きが変わりやすくなり、予想の仕方を変える必要があります。
ということで季節ごとの傾向からポイントをおさえていきたいと思います。
春は風向きが安定しない季節
春は風が日替わりで変わるので予想も難しい季節です。
春一番が吹く日もあれば、寒の戻りで北風が吹き荒れることもあります。
選手にとってもスタートが難しくなりますが、スタートがばらつくことで「まくり差し」が決まりやすくなります。
スタート展示での選手の動きや選手インタビューに注目してみましょう!
夏は向かい風が吹き、5コースからの「まくり差し」で高配当が!
夏は1マーク側からの向かい風が強くなります。
湿気を含んだ風や水温の上昇、気圧の低下によってモーターの回転が上がらず、インコースからのスロースタートは加速が弱くなり、外枠からのダッシュスタートの活躍が目立つようになります。
特に5コースからの「まくり差し」が決まりやすくなり、5コースが1着を取れば高配当が飛び出します。
秋は1号艇を絡めたボックス買いが有効!
秋は一年を通して一番水面が穏やかな季節です。
モーターのパワーも上がり、スタートとスピードで攻める選手が主導権を握ることになります。
1マークで競り合いが繰り広げられ、5コースからの「まくり差し」が決まると高配当が!
インの勝率も上がる季節なので1号艇を絡めたボックス買いをすると高配当が出たときに的中させられます。
冬は追い風が強い!差しの出番も多々。
冬は追い風傾向でアウトコースからの「まくり」が決まりづらくなり、インからトップスタートを決めた選手が主導権を握ります。
しかし、強い追い風の影響で1マークの水面が荒れれば、インがターンで流れてモーターパワーのある他艇が「差し」を決め、高配当が飛び出すことも!
パワーがあるモーターをチェックしておきましょう。