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競艇(ボートレース)の基礎知識

競艇の基礎知識

近年のライフスタイルの変化で、競艇(ボートレース)などの公営ギャンブルを始める方が増えてきました。
競艇(ボートレース)についての基礎的な情報を分かりやすく項目ごとに分けましたので、気軽にお読みいただけると幸いです。

競艇とは

競艇とはプロの選手たちによって行われるモーターボートの競技であり、「公営ギャンブル」の1つです。
公営ギャンブルには大きく分けて2つの括りがあり、地方自治体などが主催している「競艇」「競輪」「競艇」「オートレース」を公営競技と呼びます。そして、宝くじやサッカーくじ(toto)を公営くじと呼びます。

そして、公営競技の中では最も当たりやすいと言われているのが「競艇」です。
なぜならば、競艇は1レース6艇のみで行われるからです。競馬ならば最大で18頭立て、競輪ならば9人、オートレースは8車で行われます。単純に1レース6艇で、組み合わせも少ないという点から当たりやすいと言われています。

年々人気が上がる「競艇」

当たりやすいと言われている競艇ですが、人気のほうはどうなのでしょうか。他の3つの公営競技と合わせて見ていきましょう。

競艇

平成29年度の売上は1兆2063億6086万7100円だったと発表されました。これは前年比10.9%増で、利用者数については、2億8423万8737人と前年比で17.6%増だったようです。
売上、利用者数加しているのがわかります。

競馬

2017年12月29日にJRAが発表したデータでは、同年に行われた全レースの馬券売り上げは2兆7476億6248万4800円とのことです。これは前年比2.9%増で、6年連続で前年を上回ったといいます。
ただ、入場者数については、前年比で2%減の617万5238人ということでした。

競輪

2017年12月29日にJRAが発表したデータでは、同年に行われた全レースの馬券売り上げは2兆7476億6248万4800円とのことです。これは前年比2.9%増で、6年連続で前年を上回ったといいます。
ただ、入場者数については、前年比で2%減の617万5238人ということでした。

オートレース

平成28年度の売上は654億1626万6300円と前年比96.4%とのことです。
入場者数は153万8074人と前年比で92.8%と売上と同じく減少しているのがわかります。

このように集計年度に違いはありますが、競馬の売上規模が圧倒的だということがわかります。
しかし競艇も売上、利用者数を着実に伸ばしていることがわかります。

強いとすごい!競艇選手の年収

競艇選手は4つの階級に分かれており、それぞれ年収が変わってきます。

各階級による競艇選手の平均年収

階級平均年収選手数
A1級約3300万円320人
A2級約1800万円320人
B1級約1100万円700人
B2級約500万円250人

(2013年度)

A1級の選手になれば3300万円と非常に高い年収を稼いでいるようです。
一番下の階級のB2級の選手でさえ一般サラリーマンほど稼いでいるのがわかります。トップレーサーともなると2億を超える選手もいるそうです。

ちょっと学問的に、競艇の歴史について。

世界初のモーターボートは1861年に「ジャン=ジョゼフ・エティエンヌ・ルノアール」が開発したガスエンジンが搭載されたボートだと言われ、パリのセーヌ川で使われました。
そして、ドイツの「ゴットリープ・ダイムラー」が1.5馬力のガソリンエンジンをつけて走らせたボートが、世界初のガソリンエンジン搭載のモーターボートだとされています。

日本では、1931年の7月26日にアマチュアによる「第1回船外機艇競争大会」が墨田川で開催されました。
翌年の1932年には品川台場を出発して、岩淵水門、両国橋を経由して品川台場に戻ってくるという、日本発の長距離耐久レースである「第1回船外機艇マラソンレース」が行われました。
そして、戦前からあった公営競技の競馬が戦後の1946年に復活すると、それに続き地方自治体の戦後復興のための財源の1つとして、1948年には競輪が、1950年にはオートレースが新たに公営競技として始まりました。

オートレースが公営競技として始まった1950年の5月に神奈川県逗子海岸と江戸川で日米対抗の「逗子モーターボートレース」が開催されました。このレースを元に現在の競艇が構築されたといわれています。
そして翌年の1951年に競艇も公営競技として認められ、実際のレースは1952年の大村競艇場にて開始されました。

競艇の大きな目的は造船関係の産業を振興することなどで、長らく日本独自のものでしたが、2002年には韓国の美沙里競艇場でもレースが行われるようになりました。
「競艇」と呼ばれるようになったのは2009年度
からで、それまでは「モーターボート競走」「ボートレース」「ボート」など統一性がありませんでした。2010年度からはブランド名として「BOAT RACE(ボートレース)」が導入されることとなりました。