ボートレースで1年間の集大成となるSG「グランプリ(賞金王決定戦)」!優勝賞金や選出条件、過去に起きたトラブルを中心に紹介!
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毎年12月に開催される「SGグランプリ(賞金王決定戦)」!数あるSGの中でも破格の賞金額である優勝賞金1億1000万円が得られるこのレースについて解説していきます! 優勝戦に残った6人の選手がそれぞれ受け取る賞金額から、出場条件など基本的な情報はもちろん、混同されがちな同日開催のグランプリシリーズとの違いも紹介。 歴代優勝者の決まり手や節間成績から、SGグランプリの予想の仕方や予選・シードのどちらが勝ちやすいかも解説しましょう。 また年末に開催される優勝賞金1億1000万円のビッグレースでトラブルが多い!ということで、過去に起きたトラブルに関しても詳細に調査!
目次
SGグランプリとは?賞金王決定戦とも呼ばれたビッグレース
SGグランプリの初開催は1986年、伝統と歴史のある5大SG競走「GRANDE5」の最終戦にあたります。
2014年に賞金王決定戦という名称から「ボートレースグランプリ(THE GRAND PRIX)」に変更され、SGグランプリという略称で親しまれることに。
開催地はボートレース住之江が多いですが、過去39回中7回は他場で開催。
優勝賞金は1億1000万円と、公営競技では「KEIRINグランプリ」に次ぐ世界2番目の額で、優勝戦まで残った6位までの選手の賞金額は以下の通り。
- 1着:1億1000万円
- 2着:4,700万円
- 3着:3,300万円
- 4着:2,400万円
- 5着:2,200万円
- 6着:2,000万円
総額はなんと2億5600万円!
6位でも2,000万円とボートレーサーの平均年収1,600万円を上回るという、夢のあるビッグレースとなっています!
SGグランプリの出場資格は獲得賞金ランキング上位18名!
SGグランプリへの出場資格は当年1月1日~11月に開催されるSGチャレンジカップ最終日までの獲得賞金ランキング上位18名!
他のSGレースのように優先出場等は一切なく、出場選手は実力だけで決まるのです。
SGグランプリの選出除外条件は?
獲得賞金ランキング18位以内に入っていても、以下の条件に該当する場合は選出除外に…!
- フライング休みが当該競走の前検日を含む開催期間と重複する場合
- 前々回のグランプリから開催年のチャレンジカップのSG優勝戦で選手責任事由によるスタート事故を起こした選手
- 前回のグランプリ(シリーズ戦)から開催年のチャレンジカップのSG準優勝戦で選手責任事由によるスタート事故を起こした選手
- 前回のグランプリのトライアル・順位決定戦で選手責任事由によるスタート事故を起こした選手
- 負傷、病気等により出場を辞退した選手
- 褒賞懲戒規定による出場停止処分を受けた選手
SGグランプリ・6日間のレーススケジュールは?
6日間開催されるSGグランプリのレーススケジュールは以下の通りです。
【初日~2日目:トライアル1st】
- 賞金ランキング7位~18位の12名が出場
- 各選手2レースずつ行い得点上位者6名がトライアル2ndに進出
- 下位6名は敗退となりシリーズ戦の予選3日目から合流
【3日目~5日目:トライアル2nd】
- トライアル1stを勝ち上がった6名+賞金ランキング1位~6位の選手を加えた計12名が出場
- 3日間で各選手3レースずつ行い、得点上位6名がグランプリ優勝戦に進出
- 得点下位6名は順位決定戦に進出
優勝戦に進出した6名の選手は、翌年のチャレンジカップとグランプリを除く全SGレースへの優先出場権が与えられます!
賞金もさることながら、こちらの特典を目当てにグランプリ優勝戦に残りたい選手も多いことでしょう。
SGグランプリの過去のレースデータ!歴代優勝者や売上
続いてSGグランプリの歴代優勝者・売上など、過去の情報を見ていきましょう!
「グランプリ」歴代優勝者に注目!
「グランプリ」過去10年の歴代優勝選手は以下の通りです!
| 開催年 | 開催競艇場 | 優勝選手 | 枠番 | コース | 決まり手 | 節間成績 | シードor予選 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2014年 | 平和島 | 茅原悠紀 | 6 | 6 | 差し | -.-.1.1.1.1 | シード |
| 2015年 | 住之江 | 山崎智也 | 1 | 1 | 逃げ | -.-.1.2.5.1 | シード |
| 2016年 | 住之江 | 瓜生正義 | 1 | 1 | 逃げ | -.-.1.3.1.1 | シード |
| 2017年 | 住之江 | 桐生順平 | 1 | 1 | 逃げ | -.-.2.1.2.1 | シード |
| 2018年 | 住之江 | 峰竜太 | 1 | 1 | 逃げ | -.-.1.1.5.1 | シード |
| 2019年 | 住之江 | 石野貴之 | 1 | 1 | 逃げ | -.-.3.2.1.1 | シード |
| 2020年 | 平和島 | 峰竜太 | 1 | 1 | 逃げ | -.-.1.1.6.1 | シード |
| 2021年 | 住之江 | 瓜生正義 | 4 | 3 | まくり | 2.2.2.1.6.1 | 予選 |
| 2022年 | 大村 | 白井英治 | 1 | 1 | 逃げ | 1.5.2.2.3.1 | 予選 |
| 2023年 | 住之江 | 石野貴之 | 1 | 1 | 逃げ | -.-.3.1.1.1 | シード |
| 2024年 | 住之江 | 毒島誠 | 1 | 1 | 逃げ | -.-.1.2.3.1 | シード |
近年では石野貴之・峰竜太が2回も優勝していますが、基本的に連続優勝はないのでグランプリだけに強いという選手はいない模様。
シード選手の優勝が多いものの、トライアルから全部1着の完全優勝は2014年の茅原悠紀しかいないことがグランプリという場で勝ち続けることの難しさを物語っています。
SGグランプリでは基本的にインを軸に予想を!
上記のリストを見てわかるように、SGグランプリでは1コースから「逃げ」で優勝が決まることが多いのが特徴。
グランプリの優勝戦となると一握りのトップレーサーのみが走ることになるので、ボートレースの基本に則ってインを信頼するのが良さそうですね。
しかし、2014年には平和島で茅原悠紀選手が最も不利な6コースから差しで優勝し、89番人気の「6-4-1」、51,680円の大穴が飛び出しました!
天候やモーターの調子などに注視しつつ、状況によってはセンターやアウトコースに賭けてみるのも面白いかもしれません。
SGグランプリの過去売上は?
続いてSGグランプリの過去売上に注目です!
- 【2013年】149億7,425万7,600円
- 【2014年】140億4,171万3,300円
- 【2015年】149億6,864万3,500円
- 【2016年】148億2,925万6,000円
- 【2017年】153億3,080万4,600円
- 【2018年】169億6,434万4,300円
- 【2019年】204億7,535万5,400円
- 【2020年】207億3,499万4,600円
- 【2021年】240億7,516万4,000円
- 【2022年】259億6,935万5,000円
- 【2023年】271億2,558万3,300円
- 【2024年】291億9,050万8,800円
SGグランプリの売上は年々右肩上がりで2019年からは連続200億円超え!
コロナ禍から運営・選手一丸となってボートレースを盛り上げてきた甲斐がありますね。
なぜSGグランプリは住之江開催が多い?理由を解説!
SGグランプリは賞金王決定戦競走と呼ばれていたころから、ボートレース住之江での開催が多い事で有名なSGです。
ほとんどのSGが開催地が持ち回り制で年ごとに開催場が変わるのですが、なぜSGグランプリは住之江での開催が多いのでしょうか?その理由を調査しましょう!
ボートレース住之江は全国の競艇場の中心に近い!
大阪府にあるボートレース住之江は全国にある競艇場の中心に位置し、選手・ファンとも集まりやすいというのが理由の1つです。
周辺には宿泊施設も多く、地下鉄からボートレース場まで直結していることからアクセスも容易。
また第1回~第5回までは連続してボートレース住之江で開催されていたので、グランプリといえば住之江という印象を持っているファンが多いことも理由にありますね。
グランプリの開催が多いことからノウハウが蓄積されている
SGグランプリがボートレース住之江で開催される理由としては、住之江での開催が多いからです!
本末転倒と思うかもしれませんが、長年グランプリが開催されてきたことから、予備モーターの機数が多くファンサービスも充実しています。
またグランプリ目当てで観客数が増えることから年間売上が多く、周辺が観光地化されているのも理由。
グランプリが開催されることが多いので、ノウハウが蓄積されているんですね。
グランプリで過去に起きたトラブルは?集団フライングにトライアル戦の事故多発まで!
SGグランプリは優勝戦に残れるだけでも次年度のSGでの優先出場権がもらえ、優勝すれば1億1000万円という公営競技でも2番目に高額な賞金が獲得できるのです。
こうなってくるとレースに熱が入り、ハイレベルの技術を持った選手たちでもトラブルが発生しやすくなります。
ここでは過去のSGグランプリで起こったトラブルについて、トライアル・優勝戦の区別なく紹介していきます。
SGグランプリ2019!トライアル戦で事故多発!?
SGグランプリ2019は初日12Rトライアル1stで柳沢一が1Mで転覆し妨害失格、さらに2艇が巻き込まれ、太田和美は落水失格、茅原悠紀はエンスト失格に!
そして5日目11Rトライアル2ndでは峰竜太が転覆!峰はこのレースで転覆をせずに4着以内であれば、優勝戦出場がほぼ確実であっただけに非常に残念でした。
ちなみに転覆や落水はスタート事故とは違って舟券返還にはならないため、該当選手達の舟券を購入していた観客にとっても悔しい出来事となりました。
SGグランプリ2021優勝戦では4艇が失格!3連単不成立で約41億円が返還に!
トラブルのあったSGグランプリ優勝戦といえば、2021年に起きた4艇が失格となる大事故は忘れられません。
1号艇から出走していた峰竜太が1Mでターンマークに衝突し、後続を走っていた3艇が巻き込まれ、レースを完走できたのはたったの2艇だけ。
42億7752万6800円が発売されていましたが、3連単や3連複不成立によって約96%にあたる41億1426万3700円が返還となる事態に。
この額は歴史あるボートレースでも過去最大の返金額となり、不名誉な歴史として刻まれています。
SGグランプリ2023の順位決定戦で同着発生!結果はダブル万舟!
ここまで紹介した事故などの暗いトラブルとは違って、驚きに満ちたトラブルが発生したのがSGグランプリ2023の最終日10R・順位決定戦です。
トライアル2ndで下位となった6名が順位を決めるために行うレースですが、なんと2着が2艇同着となるトラブル発生!
SGグランプリとSGグランプリシリーズの違いは?
SGグランプリといえば同時開催されるSGグランプリシリーズとの違いがよくわからない、という意見が散見されます。
ここでは同時開催される、SGグランプリとSGグランプリシリーズの違いについて解説しておきましょう。
SGグランプリシリーズとは?
過去には賞金王シリーズと呼ばれていたグランプリシリーズは賞金額がPG1ほどですが、きちんとSGに数えられるビッグレース!
獲得賞金額の上位18人がグランプリへと出場し、19位から60位までの42人がグランプリシリーズへと出場します。
レースの構成は通常のレースと同様で4日目まで予選を行い、得点率上位18名が準優勝戦に、準優勝戦3レースの1・2位が優勝戦へと進出。
ただし、3日目にはグランプリのトライアル1stで敗退した6名が追加されるのが、通常のレースとは違う点ですね。
SGグランプリの優勝賞金は1億1000万円ですが、グランプリシリーズの優勝賞金は2,000万円。
他のSGの半分程度となっていますが、PG1で最も優勝賞金の高いクイーンズクライマックスの1,700万円よりは300万円も多い額となっています
SGグランプリとシリーズの違いは出場条件と優勝賞金!
上記でも紹介しましたが、SGグランプリとSGグランプリシリーズの違いは出場条件と優勝賞金となっています。
| 特徴 | グランプリ | グランプリシリーズ |
|---|---|---|
| 出場条件 | 獲得賞金額 18位以上 | 獲得賞金額 19~60位 |
| 優勝賞金 | 1億1000万円 | 2000万円 |
出場条件と優勝賞金の違いはこちらで、SGグランプリのほうがグランプリシリーズよりも出場が難しく賞金が高いと覚えておきましょう。
SGグランプリに関するQ&Aを紹介
今までの内容のおさらいも含めて、SGグランプリに関するQ&Aをご紹介します。
SGグランプリの出場選手はいつ決まるの?
グランプリの出場選手は、その年の11月下旬に開催されるSG「チャレンジカップ」が終了した日に決定します。
チャレンジカップ終了後、賞金ランキング上位18名がグランプリへ、19位~60位がグランプリシリーズへと出場します。
SGグランプリ出場選手のモーターはどう決まる?
グランプリでは通常の開催と同じく、前検日に抽選でモーターを決定します。
シード組の選手は、その開催場の2連対率上位機のなかから抽選でモーターを決めるため、有利に戦うことができるという特徴があります。
特に上位6名には、その開催場の2連対率上位6機が割り当てられるため、非常に有利です。
トライアル組とシード組ではどっちが有利?
データを見ても分かるように、シード組の優勝が圧倒的に多くかなり有利とされています。
主な理由は、「モーター性能の優位性」や「トライアルの疲労が無い」などの理由が挙げられます。
一方、トライアル戦で調整がばっちり合った選手は、トライアル組であっても活躍できる傾向があります。
勝ち上がってきたトライアル組の選手のモーター気配は、予想にとっては非常に重要な要素です。
SGグランプリはなぜ事故やトラブルが多いの?
賞金1億1000万円という「賞金王の座」がかかったレースのため、選手も普段よりリスクを取る傾向が強くなります。
特にトライアルは勝ち上がりがかかったレースが多く、「差す・まくる・握る」を限界まで攻めるため、転覆・落水・接触などの事故が他のSGより起こりやすいとされています。
SGグランプリの予想は難しい?初心者でも勝てる?
グランプリはトップ中のトップ選手しか走らないため、実力差が小さく予想の難易度が高いレースも多いです。
例年の結果を見ると、スタートさえ揃えば1号艇のイン逃げが多い傾向にありますが、スタートやターンなどの小さなミスが命取りにもなるため、穴狙いの方も楽しめる大会です。
ただ、トップ選手の技術やプライドが光る大会はこれ以上ありません!
舟券予想だけではなく、トップレーサーの走りを見るだけでも、初心者の方に十分楽しんでいただける大会だと言えます。
SGグランプリの視聴方法、観戦方法のおすすめは?
SGグランプリはトップレーサーが集う最高峰の大会です。
現地で大迫力のレースを観戦するのが最もおすすめの方法ですが、現地まで足を運ぶのが簡単ではない方も多いでしょう。
そのような方はネットのライブ配信を見るのがおすすめです。
ボートレース場の公式YouTubeチャンネルや、BOATCASTというボートレース公式サイトがライブ配信を行っています。
個人的には、豪華キャストが出演していて、同志である競艇ファンのコメントとともに楽しむことができるYouTubeのライブ配信がおすすめです。
まとめ:「グランプリ(賞金王決定戦)」はボートレース1年の集大成!
優勝賞金1億1000万円と賞金王の座を巡る最高峰のレース、SGグランプリ2025は誰が18名の出場選手として選ばれることになるのか気になります。
年末まではまだ時間がありますが、どの選手が選ばれても熱いレースが期待できるでしょう!

- エスキモー
- 船好きが高じてボートレースの世界に。心理学やデータ解析に興味が深く、それらの粋を集めた競艇予想サイトに精通。それゆえに業界全体の衰退につながる悪質競艇予想サイトの存在が許せない。穴の出やすい関東の競艇場が好き。
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