競艇予想で最も重要なのは「モーターの見極め」

競艇予想で最も重要なのは「モーターの見極め」

競艇で勝つにはさまざまな要素を考えて予想しなければなりません。例えば、競艇場の特徴であったり、選手の特徴であったりと1つのレースでもたくさんありますよね。 中でも特に重要な要素は「モーターの違い」 です。「どんなモーターを使っているのか?」や「モーターの調子はどんな感じか?」ということ1つでレース結果がガラリと変わってきます。今回は「モーターの見極め方」についてお話ししていきます。

良いモーターと悪いモーターの見極め方

競艇で使用されているモーターはすべてヤマト発動機株式会社製のものであり、1年周期で新品のモーターに入れ替えられます。
モーターを作っている会社は同じではあるものの、モーターには個体差があり、新品であっても「調子が良いモーター」と「調子の悪いモーター」という微妙な違いがあります。

競艇において、特に調子の良いモーター「超抜(ちょうばつ)モーター」「エースモーター」 と呼ばれています。

どのモーターになるかはレース初日の1日前の抽選で決まるため、どんな選手も調子の良いモーターを狙っています。
抽選で選ばれるのは「モーター」と「プロペラ」の2つのセットになっており、調子の良いモーターというのは選手の腕以上に勝敗に影響します。

ただ、抽選で調子の悪いモーターがあたったとしても、整備の腕が良い選手であれば、良い状態にすることも可能です。とはいえ、最初から調子の良いモーターを抽選であてたほうがいいのは明白です。

調子の良いモーターを見極めるのは非常に簡単で、以下の流れでモーターの勝率を確認することができます。

ここで重要なのはモーターの勝率ですが、勝率が40%以上であれば調子の良いモーターを判断していいでしょう。
そして、勝率が50%以上ならば「超抜モーター」と判断していいです。
超抜モーターが6コースならば、万舟券になる可能性があるので期待していいかもしれません。

逆に勝率が30%以下のモーターは調子の悪いモーターの可能性が高いです。4コース以降の場合はもちろん、1コースであってもリスクが高くなるので覚えておいたほうがいいでしょう。

整備の頻度の確認も忘れずに

良いモーターを見極めるには、勝率のほかに整備の頻度にも注目しましょう。先述したように、選手はモーターの整備をするわけですが、そこにもポイントがあるのです。

モーターには「クランクシャフト」と「シリンダーケース」と呼ばれる部品があります。これらの部品はモーターの心臓部にあたる重要なものであり、余程のことがなければ交換することはありません。

それなのにも関わらず、クランクシャフトとシリンダーケースを交換していたのなら、その余程のことがあったのだと考えるべきです。調子が悪いどころか、何か致命的な問題がおきたのだと判断できます。

また、たとえ交換したとしても、モーターの調子が完全に良くなるというわけでもありません。モーターの整備履歴を見て、「クランクシャフト」や「シリンダーケース」を交換している選手がいた場合、その選手の舟券を買うのはやめたほうがいいでしょう。

次に見るべき部品は「ピストン」と「ピストンリング」です。モーターを整備するにあたり、これらの部品を交換するのは珍しいことではありませんが、3本や4本ほどの交換をしていた場合は気を付けましょう。モーターがパワー不足に陥っていることが多く、交換している可能性が高いです。
それとは逆に1本や2本の交換ならば、モーターのパワーをさらに上げるためなどの前向きな整備の時が多いです。

そして最後に見るべきは「電気系統一式」です。
電気系統一式を交換するのは前走で転覆した場合です。モーターは機械なので水没した際のダメージは大きく、現状維持または調子が悪くなっていると見ていいでしょう。
どれだけ整備の腕がいい選手であっても、前走より調子を良くすることは難しいです。

チルトも確認しておくべし

チルトとは「モーターを取り付ける角度」のことをいいます。
このチルトの角度を下げると加速力が良くなり、逆にチルトの角度を上げるとトップスピードが出やすくなります。
そして、設定できるチルトは競艇場ごとに異なります。モーターの勝率と合わせて確認しておきましょう。

競艇場ごとの設定できるチルトの角度

競艇場可能設定角度
戸田競艇場-0.5~0.5度
桐生競艇場-0.5~+1.0度
びわこ競艇場-0.5~+1.5度
住之江競艇場-0.5~+1.5度
若松競艇場-0.5~+1.5度
福岡競艇場-0.5~+1.5度
大村競艇場-0.5~+1.5度
江戸川競艇場-0.5~+2.0度
徳山競艇場-0.5~+2.0度
平和島競艇場-0.5~+3.0度
多摩川競艇場-0.5~+3.0度
浜名湖競艇場-0.5~+3.0度
蒲郡競艇場-0.5~+3.0度
常滑競艇場-0.5~+3.0度
津競艇場-0.5~+3.0度
三国競艇場-0.5~+3.0度
鳴門競艇場-0.5~+3.0度
丸亀競艇場-0.5~+3.0度
児島競艇場-0.5~+3.0度
宮島競艇場-0.5~+3.0度
下関競艇場-0.5~+3.0度
芦屋競艇場-0.5~+3.0度
唐津競艇場-0.5~+3.0度

チルトの角度を上限のギリギリまで上げている選手がいたら、勝負を仕掛けてくる可能性が大きいです。
そしてその選手が3コ―ス以降ならば、万舟券になる可能性もあるので、こちらも勝負を仕掛ける価値があるかもしれません。

関連する記事