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非常識なフライングに対する処置が変更され即日帰郷廃止に!予想にも影響?メリット、デメリットは?

非常識なフライングに対する処置が変更され即日帰郷廃止に!

2022年4月19日、一般財団法人日本モーターボート競走会から、非常識なフライングを起こした選手に対する処置が変更されるという発表がありました!

非常識なフライングによる即日帰郷が廃止されるそうです。

この変更に、果たしてどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか?

今回は変更内容に加え、変更後のボートレースがどうなるのかを紹介します。

目次

非常識なフライングを起こした選手に対する処置が変更される

2022年4月19日、一般財団法人日本モーターボート競走会から、非常識なフライングを起こした選手に対する処置が変更されるという発表がありました!

現状よりも厳しい処罰にすることで、フライング事故防止に努めるというのが今回の変更の目的です。

では実際に、どのような変更が施されたのか。

変更点は以下の通りです。

  • 【令和4年4月30日まで】:原則、即日帰郷処分
  • 【令和4年5月1日以降】:原則、即日帰郷の処分を廃止し、従前のスタート事故による出場辞退期間に、5日間の出場辞退日数を加算する
F本数 通常のフライング休み 非常識なフライング休み
1本目 30日 35日
2本目 60日 65日
3本目 90日 95日

以前は非常識なフライングを起こした場合、その日のレースをこなした後に即日帰郷することとなっていました。

しかし、令和4年5月1日からは即日帰郷が廃止、その節間のレースには全て出走し、その後のフライング休み期間が5日間加算されるルールとなりました。

私自身、この変更を見ても、正直そこまで厳しい処罰とは感じませんでした!

実際にフライング事故防止に繋がるのか、今後の行く末に注目したいと思います。

非常識なフライングとは?

非常識なフライングとは、スタートの際、0.05秒以上早いタイミングでスタートラインを通過したフライングを指します。

私たちからすれば、0.05秒なんてほんの誤差に感じますが、ボートレーサーからすればかなり大きなフライングです。

2021年には145件の非常識なフライングが発生し、そのたびに即日帰郷の処置が施されました。

フライングが発生したレース

実際にフライングが発生して即日帰郷になった例はフネラボが記事にしただけでも以下の通り。

施行者側にとっては売上のほとんどをパーにされてしまうため絶対にして欲しくないのがフライングです。

ざっと見ただけでもこれだけのフライング事故が発生しています。

非常識なフライングによる即日帰郷廃止はどのような影響がある?

非常識なフライングによる即日帰郷はルールが曖昧でした。

レースに出走する選手の人数が足りない場合は施工者判断で次の日も残ったりなど、処分を逃れることができるケースもあり、選手間では不公平だという意見もありました。

また、非常識なフライングでの即日帰郷が発生すると、出走する選手数が足りなくなるため、場合によっては追加で選手を斡旋する必要があり、運営側も頭を抱える事態となります。

今回の変更により、どんなメリットとデメリットがあるでしょうか?

非常識なフライングによる即日帰郷廃止によるメリット

①好きな選手を最後まで応援できる

好きな選手が非常識なフライングをして即日帰郷した場合、ファンにとっても運営側にとってもそれは悲しいニュースとなります。

ライブ配信で応援している人はもちろん、その選手目当てで現地に出向き観戦をしている人もいるため、旅行も兼ねてボートレース場に訪れたのに、好きな選手が初日に帰郷・・・

なんて事態もあり得る話でした。

また、目玉選手でもある人気選手が即日帰郷してしまうと、舟券の売上にも影響を及ぼすため、運営側にも大きなダメージです。

非常識なフライングによる即日帰郷廃止は、選手はもちろん、ファンや運営にとっても大きなメリットがあります。

②追加で選手を斡旋する手間が省ける

こちらは運営目線のメリットにはなりますが、非常識なフライングによる即日帰郷が廃止されれば追加配分(節間に選手を追加で斡旋すること)の手間が無くなり、より運営がしやすくなります。

③予想もしやすくなる!?

ボートレースをしている人の中には、その節間全てを通してモーターの調子を見学し、節の後半から大きな勝負をする人も少なくありません。

初日や2日目のデータを基に勝負していくというやり方です。

初日や2日目で、選手の実力はそこそこでもモーターの仕上がりが良い穴になりそうな選手を見つけたとします。

しかし、その後その選手が非常識なフライングで即日帰郷になってしまうと、今まで見てきたデータがなんの意味もなさなくなってしまうのです。

また、追加配分で斡旋された選手は、その節では使用されていない余ったモーターを使用することになり、モーターの調子がわかりづらいのが本音です。

そのような選手が出走するレースは勝負しづらくなってしまいます。

即日帰郷が無くなることでこのような事態は無くなり、よりデータを活用した予想が組み立てやすくなります。

④フライングで強制参加の研修内容にも変化が

ボートレーサーがフライングをしてしまった場合、碧南訓練所という施設で二泊三日の研修を受ける必要があります

最終日に5本連続で正常なスタートを切ることができれば合格となり、帰ることができます。

今までの参加条件は、

  • フライングを切ってから、90走以内に再度フライングをしてしまった場合
  • 優勝戦でフライングをしてしまった場合
  • 非常識なフライングをしてしまった場合

でしたが、今回の変更から非常識なフライングの項目が無くなるのだとか!

これは選手にとってはかなり嬉しい変更かもしれませんね!

非常識なフライングによる即日帰郷廃止によるデメリット

非常識なフライングによる即日帰郷が廃止される大きなデメリットは、出場辞退日数が5日間伸びることから、その5日間がちょうどSGやG1開催の日に被り、ギリギリグレードレースに出場できないなどの可能性があることでしょう。

仮にこのような悲劇が起きたとしても、非常識なフライングは選手自身の問題でもあるため、選手は切り替えるしかありませんね!

その選手を応援しているファンが一番の被害者かもしれません!

まとめ:今回の変更は本当にフライング事故防止に繋がるのか!?

今回は、非常識なフライングを起こした選手に対する処置の変更、非常識なフライングによる即日帰郷の廃止について紹介しました!

フライング事故防止のための変更ということですが、内容を見る限り果たして本当に事故防止に繋がるのかは未知数です。

というよりも、運営側の追加配分の手間や売上のことを考えた変更と捉える方がしっくりくるかもしれません。

この先本当にフライング事故が減っていくのか、行く末に注目しましょう!

ヒコ
ヒコ
父親が競艇好きで小さいころから競艇に触れて育った。 大人になってから舟券を買うようになり、的中率と競艇愛は必ずしも比例しないことを痛感。 レース結果を調べるのが日課となっている。

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