厳しい?当然?即日帰郷についての詳しい解説!即日帰郷になる条件とレースの予想

ボートレースは公営競技の中でも特に危険性の高い競技であり、それゆえにルール違反に対して罰則が厳しくなっています。
ボートレースの中でも特に厳しい罰則である「即日帰郷」。
この記事では「即日帰郷」になる条件とレースの予想への影響について解説していきます。
「即日帰郷」について詳しくなって今後の予想に活かしましょう!
目次
ボートレースにおける即日帰郷とはそもそも何なのか?
「即日帰郷」とは帝国陸海軍が徴兵された人に対して現地で身体検査で健康状態などを把握し、兵役に従事させられないと判断した人に帰宅を許した際のことを示していました。
このことからボートレースを含む公営競技では重いルール違反をした選手に対して、その日のうちにレース場からの退場を命じる措置を「即日帰郷」と呼びます。
ボートレースでは1節の開催期間が3〜7日間ですので、初日に「即日帰郷」を言い渡された選手はその後のレースに参加できなくなるので特に重いペナルティとなっています。
即日帰郷に似た言葉の途中帰郷と即刻帰郷
ボートレースを見ているとよく見る言葉に途中帰郷というものがあります。
これは即日帰郷に似ていますが、罰則ではなく病気や家庭事情など選手の自己都合による帰郷を指します。
途中帰郷した選手はその節の他のレースには出場できませんが、ペナルティなどはありません。
即刻帰郷はほとんど聞かない言葉ですが、即日帰郷よりも重いペナルティです。
これを言い渡された選手はその日の別のレースに出場する予定があっても即時に帰郷しなければなりません。
- 「即日帰郷」:その日のうちにレース場からの退場を命じる措置
- 「途中帰郷」:罰則ではなく病気や家庭事情など選手の自己都合による帰郷
- 「即日帰郷」:即時に帰郷を命じる措置
即日帰郷になる条件は主に3つ
- 前検での不合格
- スタート事故
- 失格行為
この3つが「即日帰郷」を言い渡される条件となっています。
※2022年4月30日までは非常識なフライングも「即日帰郷」の条件に含まれていましたが、従来のフライングの出場辞退日数に5日間を加算するようにルール変更がなされました。
前検での不合格
ボートレースでは節の始まる前日に出場選手が全員集まり身体検査や持ち物検査、モーターやボートの抽選を行う前日検査というものが開催されます。
この前日検査は節に含まれているため、欠席することは許されていません。
身体検査では体重測定や体調のチェックを、持ち物検査では外部と連絡できる通信機器を預けるといったことを行います。
また、前検不合格には選手責任のものと選手責任外のものがあり、選手責任外のものは即日帰郷にはなるものの出走禁止などの罰則はありません。
選手責任の前検不合格- 選手登録票不携帯
- アルコール所持
- 前検の集合時間に遅れる
選手責任外の不合格
- 風邪や発熱など病気の発覚
- 天災などによる公共交通機関の遅れによる遅参
特に集合時間に遅れる、遅参と呼ばれる行為は厳しく罰せられています。
遅参した選手は一定期間の出走禁止と、1年間のSG・PG1への出走禁止が命じられるため、選手は集合時間には必ず間に合うように行動します。
スタート時の事故

ボートレースではフライングスタート方式という特殊なスタート方法が採用されています。
それ故にスタート時のフライング・出遅れに対しては厳しい罰則が設けられており、節中に2回スタート時のフライングや出遅れを起こした選手は即日帰郷となります。
1度でもフライングや出遅れを起こした選手は賞典除外ともなるので、選手にとってはスタートが最も緊張する一瞬になるでしょう。
3つある「即日帰郷」の条件の中でも、もっとも多い原因がスタート事故と言われています。
ちなみに、フライングに気づかずにレースを続けた選手には即刻帰郷が言い渡されます。
失格行為
- 転覆、水没、落水:艇が動かなくなって航行不能状態に陥ること
- 危険な転舵:他艇にぶつかる恐れがあるターン
- 危険時にコースを譲らない:事故の恐れがある状態で道を譲らないこと
- 周回回数や周回方向の誤認:コースを回る回数や方向を間違えること
- タイムオーバー:1着の艇がゴールしてから30秒以内にゴールできない場合
転覆、水没、落水などレースを続けられない状態になった場合には失格行為となります。
ただし、他艇にぶつかられるなど選手の責任外の場合にはぶつかってきた選手が失格行為となります。
即日帰郷がレースに与える影響
即日帰郷となる条件について語りましたが、ここでは即日帰郷がレースに与える影響について解説します。
前検不合格の場合には節が始まる前に即日帰郷となるのでレースに与える影響は最小限となりますが、スタート事故と失格行為の場合はその後のレース展開へ大きく影響が出ます。
選手目線からみる即日帰郷のデメリット
即日帰郷を言い渡された選手は、その日のレースが全て終了した段階でレース場を後にしなければなりません。
当然のことですが賞典レースへの参加は不可能になり、必然的に出走レース数が減り年収も減ります。
また、スタート事故や失格行為を1度した選手は即日帰郷の恐怖と戦うことになるのでその後のレースでは積極的になることが難しくなります。
攻めたスタートやコーナーでの他艇との接触には気を使うことになるでしょう。
即日帰郷をレース予想に活かす
まとめ:即日帰郷は厳しい制度だが、選手の安全を守るためにも必要な制度
ボートレースではスタートを制した艇が1位でゴールを迎えるという光景が頻繁にみられます。
また、コースラインの決まっていないボートレースでは他艇との接触行為が散見され、それゆえの転覆事故も多いです。
スタート事故や失格行為に対して「即日帰郷」が行われなかった場合、どの選手もフライングを恐れずにスタートし、他艇との接触もいとわなくなるでしょう。
そうなった場合にはそれはボートレースではなく、もはや別の競技へと変貌してしまうでしょう。
ですので、選手の安全確保のため、ボートレースという競技を守るためにも「即日帰郷」は必要のあるペナルティといえます。
「BOAT RACEオフィシャルサイト」では得点率一覧やレース特記事項において即日帰郷などの情報が載っていますので予想の際にはそちらも参考にすることをお勧めします。

- エスキモー
- カヤックから競艇にハマりました。 競艇で当てた金で、カヤックを置ける家を建てるのが目標なので予想サイト使いまくってます。 これまで5年以上は予想サイトを利用してるので、利用価値のあるサイトの見極めは朝飯前です。
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