「大村ボートレース場」での必勝舟券戦略

大村ボートレース場は最西端・最南端の競艇場です。
最初に公式の競艇競走が行われたことから「ボートレース発祥の地」とされています。
「イン日本一」を掲げており、積極的に主力選手を1号艇に割り当てる番組を行っています。
2018年9月より「発祥地ナイター」と呼ばれるナイターレースが開催されるようになり、ますますインコースの勝率が上がった会場です。
この記事ではそんな大村ボートレース場の舟券戦略法を徹底的に解説しています!
大村ボートレース場の概要
- 水質:海水
- 住所:長崎県 大村市玖島1丁目15−1
- 支部:長崎支部
- モーター交換時期:2月
「天然の生簀」とも呼ばれている大村湾に面している
防波堤で囲まれていますが、2マークのバック側が大村湾と繋がっており、そこから満潮時などにうねりが流れ込みます。
しかし、うねりの影響は僅かなもので、インの有利性が崩れるほどではありません。
また、大村は海水水面ではあるものの干潮差は1m程度しかありません。
これは海面と接している部分が少なく、閉鎖的な水面だからです。
そのため、予想をする上で干潮差は考慮する必要はほとんどありません。
レースに影響を与えやすいのは、「不安定に吹く風」
大村は時間帯によって風向きが変わりやすい場所にあります。
これは会場の北西に浮かぶ臼島が原因であるとされています。
この不安定な風が要因となって、ダッシュ勢は思い切ったスタートが切りにくいそうです。
風もインスタートの高勝率に一役買っているわけですね。
G3以下の大会では企画レースが儲けられている
2020年10月現在の企画内容は、『7Rでの進入固定』レースです。
毎日第7Rは強制的に枠なり進入となります。
しかし、G2以上のグレードのレースではこの企画レースは行われていません。
水面のレイアウトについて
コース幅とターンマークについて
大村のコース幅は広く、艇同士の幅を十分に取りやすいようになっています。
また、ターンマークの振り幅は狭く、1マークと2マークを結ぶ対角線がセンターポールを挟んで直線を描いています。
1コースが航走しやすく、逃げが決まりやすいレイアウトです。
特殊なピット位置
大村はピットがスタンドの側にある「横ピット」と呼ばれる特殊なレイアウトの会場です。
横ピットだと小回り防止ブイまでの距離が短くなります。
そのため、待機行動のコース取りで勝負をかけにくくなり、枠なり進入が多くなります。
大村の他に、江戸川とびわこが横ピットになっています。
大村はアウトコースからのスタートが難しい
ピットの屋根などの障害物や標識板の不均一な高さがたたって、アウトコースのスタートが難しく、ダッシュ勢がスタートで勝負をかけにくいようになっています。
これもまた、イン有利を助長する要因の1つです。
大村のボートレース場の特徴
1コースの1着率が日本一
ボートレースはインコースが非常に有利な競技であるものの、1コースの平均的な1着率は55%程度です。
それに対し、2019年10月1日~2020年9月30日の間で計測された大村の1コース1着率は66.1%と非常に高い数値を叩き出しています。
大村の三連単配当分布
- 0~999円:27.8 %
- 1,000~1,999円:24.7 %
- 2,000~2,999円:11.5 %
- 3,000~4,999円:10.9 %
- 5,000~9,999円:10.1 %
- 10,000~99,999円:14.1 %
- 100,000円~:1.0 %
大村は予想が簡単な分、他会場と比べて配当が1,000円を下回るレースが多いという特徴があります。
1,000円以上の額が配当される割合も、他会場よりも低めです。
いわゆる「ローリスク、ローリターン」な勝負が行われます。
このことから、大村は競艇初心者向けだと言われています。
風向きでの成績変動について
- 向かい風:1・3コースの勝率上昇
- 追い風(3m以上):1コースの勝率やや減少、1コース以外(特に2コース)の勝率上昇
- 左横風(4m以上):3コースの捲りが増える
- 右横風:1・4コースの勝率上昇
スタートを困難にさせるという大村の不安定な風ですが、風による勝率の変動は最大でも5%程度と微々たるものです。
大村の天候はあまり気にする必要がなさそうです。
季節別の成績変動
大村は季節で成績が大きく変動することはありません。
春に1号艇の1着率が少し上がるくらいで、他に特筆することもありません。
ただ、秋になると台風が通過することもあり、水面が荒れることがあります。
日没後の成績変動
日没して暗くなると、1コースの勝率はさらに上がります。
視界が悪くなると大時計や標識が見づらくなり、スタートで勝負がかけにくくなるためです(このため平均STも全体的に遅くなります)。
選手たちは限定された同じ目標物を頼りにすることになり、スタート隊形がインが有利の横一列になり易くなります。
また、スタートに自信が持てないときは、他艇に合わせたスタートを取る選手もいるそうです。
これもナイターレースでスタートが横一列になりやすい要因の1つです。
大村レース場を得意とする選手
大村を得意とする選手には、江口晃生選手、白井英治選手、峰竜太選手、前本泰和選手、毒島誠選手、遠藤エミ選手、下出卓矢選手、池田浩二選手らがいます。
いずれの選手も、2017年5月~2020年4月の大村での勝率が8割を超えています。
また、長崎支部の地元選手で昨今活躍が目覚ましいのが、原田幸哉選手、下條雄太郎選手、桑原悠選手です。
地元の選手は練習に大村会場を使っているため、スタートが難しい大村では非常に有利な選手といえます。
なかでも原田選手は大村レース場の通算勝率が8.10を超えています。
大村ボートレース場の確実に儲かる舟券の買い方
[b]1-23-234の的中確率が約30%
2019年のコース別成績によると、1コースの1着率が67.4%、2・3コースの2着率がそれぞれ25%、3・4コースの3着率がそれぞれ25%、2コースの3着率が15%です。
このデータを参考にすると、枠なり進入で考えた場合に『1-23-234』の4点の組み合わせは、20%の確率で的中するという計算になります。
実際に大村の2019年の出目データを見てみると、1-23-234の買い目が的中したレースの割合は28%にも上っていました。
つまり、大村で12Rすべてを1-23-234を買っておけば、1日で3~4点の的中舟券を掴める計算になります。
しかし、この4点の平均配当は1,100円程度のため、この賭け方では収支がプラスになることはありません。
1~4号艇に主力選手が固まっているような、ガチガチなレースでは有効な買い方といえそうです。
その場合は、該当舟券のオッズがどこまで下がっているかを確認してから購入を検討したほうが良いでしょう。
回収率重視なら1-23-56が狙い目
1着が1号艇、2着が2・3号艇だとしても、3着に5号艇か6号艇がつくと、平均払戻金は1400円~2700円にも跳ね上がります。
5号艇と6号艇にダッシュスタートが得意な主力選手が番組されているときや、スタート展示で5号艇・6号艇が勝負をしかけていた場合などは、1-23-56が買いです、
4号艇に注目しよう
1-4-全の4点の組み合わせの的中率は約10%で、平均配当金は2400円です。
なかでも、1-4-23の2点の組み合わせが7%を占めています。
4号艇は枠なり進入なら、ダッシュ勢で一番有利なカドを取りやすい艇になります。
4号艇にダッシュスタートが得意な選手が番組されていないか注目しておきましょう。
1-234-全の12点買いで的中確率は50%
大村には賭けるか賭けないかの二者択一の勝負に持ち込める買い方があります。
それは、1-234-全の12点買いです。
この組み合わせの的中率は50%で、平均配当金額は1800円になります。
有効的な買い方にみえますが、注意しなくてはいけないのは、12点買いの場合1-23-234の4点は高確率でトリガミになるということです。
この買い方は1-23-56と1-4-全の8点の舟券をどれだけ的中できるかが鍵となります。
1-23-56と1-4-全を狙い目にして、保険として一緒に1-23-234を賭けておくという心構えで勝負するのが吉でしょう。
オッズを見て点数を絞ったり、購入金額の調整をすることが重要となる買い方です。
抑えに2連単の1-56と2-1は買い
1-56と2-1が的中率は合計で約20%にも上ります。
にも関わらず、平均払戻金は1350円と高めです。
2号艇・5号艇・6号艇に主力選手が配置されている場合、買っておいて損はないでしょう。
もちろん、3着の艇が絞れる場合は3連単の方が配当金が約4倍となるので有効です。