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競艇の配当金の仕組み、理解していますか?

競艇の配当金の仕組み、理解していますか?

競艇の楽しみといえば“白熱するレース”はもちろんですが、“配当金”が1番の目的だという人が多いと思います。
「とりあえず、予想をたくさん的中させればいいんでしょ?」や「大穴のところを狙って予想すれば儲けられるんでしょ?」と考えている人がほとんどで、配当金の仕組みをちゃんと理解していない人が大半なのではないでしょうか。

今回は、そんな競艇における配当金の仕組みについてお話ししていきたいと思います。

配当金の仕組み

これはご存知かと思いますが、配当金とは“払戻金”のことです。それでは、配当金の仕組みを具体的な例で見ていきましょう。計算の方法はどの舟券でも同じなのですが、組み合わせの数が少なくてわかりやすい単勝で解説していきます。

艇番 売れた舟券の金額
1号艇 5000万円
2号艇 3000万円
3号艇 1000万円
4号艇 500万円
5号艇 400万円
6号艇 100万円

上記の場合、売れた舟券の総額は1億円です。
そしてこの1億円から“競艇場主催者”の分を取り除きます。競艇場主催者の取り分には細かい取り決めなどがありますが、基本的に25%になります。
今回の例の場合、1億円から25%を取り除いた75%の7500万円が配当金ということになります。

配当率(オッズ)について

それでは次に配当率(オッズ)について解説していきます。
配当率の計算は「競艇場主催者の取り分を除いたお金(配当金)を、勝った艇番に賭けていた金額で割る」ことでできます。

配当金の仕組みのところでお話しした金額を例にしてみます。例えば1号艇であれば「7500万円(配当金)÷5000万円=1.5倍」という計算ができます。
また、2号艇の場合は「7500万円(配当金)÷3000万円=2.5倍」という風になります。
以下に一覧にしてみましたので、見てみましょう。

艇番 売れた舟券の金額 配当率
1号艇 5000万円 1.5倍
2号艇 3000万円 2.5倍
3号艇 1000万円 7.5倍
4号艇 500万円 15倍
5号艇 400万円 18.75倍
6号艇 100万円 75倍

上記のようになります。
こうしてみると人気(売れている)舟券ほど配当率が低くなっています。そして逆に人気がなくて舟券が売れなかった艇番は配当率が高くなっています。

1番人気が高く、配当金が低い1号艇で単勝の舟券を100円分買った場合、的中したら「100円(購入金額)×1.5(配当率)=150円」の配当金を受け取ることができます。
最も人気が低く、配当金が高い6号艇で単勝の舟券を100円分買った場合、的中したら「100円(購入金額)×75(配当率)=7500円」の配当金を受け取ることができるというわけです。

正確な配当金の計算方法

冒頭のほうで競艇場主催者の取り分は25%とお話ししましたが、実際には以下のようにもうちょっと複雑な計算をして配当金が決まります。

  • 売れた舟券の総額-賭けていた金額=A
  • A×0.9=B
  • B×0.82=C
  • C+賭けていた金額=D
  • D÷賭けていた金額=配当金

という風になります。複雑ですね。

それでは、配当金の仕組みのところで例に出していた1号艇の単勝の配当金を計算してみます。

  • 1億円-5000万円=5000万円
  • 5000万円×0.9=4500万円
  • 4500万円×0.82=3690万円
  • 3690万円+5000万円=8690万円
  • 8690万円÷5000万円=1.738

ちゃんと計算してみると、少し配当率が高くなっていますね。それでは次に、売上が1番少なかった6号艇で計算してみましょう。

  • 1億円-100万円=9900万円
  • 9900万円×0.9=8910万円
  • 8910万円×0.82=7306万円
  • 7306万円+100万円=7406万円
  • 7406万円÷100万円=74.06

今度は配当金が低くなってしまいました。要は競艇において「人気の高い舟券は配当率が有利、人気のない舟券は配当率が不利になる」ということになります。これは知らない人が意外と多いです。

平均配当金について

これは参考までに覚えておいてほしいのですが、2017年7月1日~2018年6月30日までの「2連単・2連複・3連単・3連複」の平均配当金は以下になります。

  • 2連単:1861円
  • 2連複:933円
  • 3連単:7323円
  • 3連複:1247円

当然ですが、的中させるのが難しい3連単が1番高くなっていますね。

今回のまとめ

配当金の仕組みをきちんと理解しておくことで、競艇をもっと楽しめるようになると思います。
また、人気が高い舟券になるほど配当率が低くなり、逆に人気がない舟券になるほど配当率が高くなるのは意外だったのではないでしょうか。

毎回のレースで今回お話しした複雑な計算をしてみましょう、というわけではありませんが、頭の片隅にでも置いておくことで、また違った角度から競艇を楽しむことができるかもしれませんね。

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