瓜生正義選手の栄光と努力の歴史を紹介!2021年ボートレース獲得賞金1位の苦労とは!?

2021年のグランプリ覇者であり、年間獲得賞金トップとなった瓜生正義選手。
そんな瓜生選手がこれまで辿ってきた道のりを皆さんはご存じだろうか?
養成所時代、驚異の成績を叩き出し天才と言われていた時代があり、デビュー後中々結果がついてこず、無冠の帝王と言われていた時代があったことを。
今回は、今やボートレース界のスターとなり、誰も疑うことのない実力者として輝く瓜生正義選手のプロフィールと努力の歴史、そして栄光の勝利をつかみ取る道のりを紹介していく。
瓜生正義選手のプロフィール
- 出身地:福岡県飯塚市
- 生年月日:1976年3月5日(45歳)
- 身長:159cm
- 体重:51kg
- 血液型:A型
- 支部:福岡支部
- 登録番号:3783
- 登録期:76期
- 級別:A1
瓜生選手は、福岡支部に所属しているA1級の選手で、キャッチフレーズは「正義のヒーロー」だ。
同期には、原田幸哉選手、魚谷智之選手、横西奏恵元選手がいる。
昨年(2021年)見事、SGグランプリを制し、賞金王の座に輝いた瓜生選手の選手としての過去を振り返っていく。
ボートレーサー(競艇選手)になったきっかけ
福岡県飯塚市といえば、飯塚オートレース場があり、オートレースが有名な町だ。
子供の頃は、オートレースを見て育ち、ボートレース(競艇)とは無縁だったそう。
高校卒業時に周囲の薦めでボートレースの試験を受けて、一次試験後に初めてボートレースを観戦したとの事だ。
元々ボートレース(競艇)に興味があったわけでもないのに、ここまでの選手になるとは、本人も自分の才能に驚きだったんじゃないだろうか。
伝説の養成所時代
ボートレース(競艇)を見ている人間なら知っている人も多いかもしれないが、瓜生選手は養成所時代にとてつもない伝説を残した。
本栖研修所時代、本栖リーグ6戦中優出6回優勝6回。
当時、史上最高の成績となる「勝率8.65」、「2連対率84%」という脅威の成績を残した。
その事から、デビュー前ですでに「次世代のエース」、「天才レーサー」と話題を集めていた。
ボートレース(競艇)では、着順点があり1着に入着した場合の点数は10点なのだが、当時の養成所には「点増し制度」という特別なルールがあった。
それでも、勝率10.00に届く選手は出ないし、8.00を超える選手でも10年に1度出るかどうかと言われていたのだが、瓜生選手は勝率10.00を超えることもあったそうだ。
この瓜生選手の成績がきっかけで、「点増し制度」は見直しに入ったというから、ある意味ではデビュー前から競艇の歴史を変えてしまったとも言えるだろう。
順風満帆ではなかった苦悩の歴史
1995年5月に、ボートレース若松(若松競艇場)で開催された一般戦でデビューを果たした。
同節3走目で初勝利し、1996年11月にはボートレース平和島(平和島競艇場)で開催された一般戦で初優勝をし、注目を浴びていた。
1998年7月からボートレース常滑(常滑競艇場)で開催されたG1「開設45周年記念 マーメイドグランプリ」でG1初優勝、第3回オーシャンカップで初勝利、順風満帆かと思われた。
しかし、デビューから12年もの間、SG優勝とは無縁で「未完の大器」、「無冠の天才」と呼ばれるようになってしまう。
SG初制覇
G1優勝こそあったものの、12年もの間伸び悩んだ瓜生選手だが、2007年6月、ボートレース住之江(住之江競艇場)で開催されたSG「第34回笹川賞競走」で念願のSG初優勝を飾る!
その2年後、2009年5月にSG「第36回笹川賞競走」でもう一度優勝すると、そこから5年連続でSG優勝する。
輝かしい戦歴
- 2009年:G1第55回九州地区選手権で1000勝達成
- 2010年:G1蒲郡56周年記念で優勝、新賞金900万円の第1号
- 2011年:SG2つ優勝、年間最高勝率と最多タイトル2つ獲得
- 2012年:第58回モーターボード記念2連覇
- 2013年:2度目のダービー王、ドリーム戦から優勝戦まで得点率1位
- 2014年:ボートレース津(津競艇場)で開催された第5回日本モーターボート選手会会長賞で1500勝達成
- 2015年:唐津61周年を制覇し九州全ての周年タイトルを獲得
- 2016年:初のグランプリ優勝・福岡SGV3・全日本選手権V3という快挙、そして自身初の賞金王
- 2017年:生涯獲得金額が20億円を突破(ボート界史上7人目)
- 2018年:前年のフライングにより出走数が90以下となり、A2に転落するも「最強のA2」と言われる
- 2019年:史上6人目のSGV10
- 2020年:史上6人目のゴールデンレーサー賞受賞・通算2000勝達成
- 2021年:2度目のグランプリ制覇、2度目の賞金王、史上4人目のナイター7場完全制覇
2009年のSG「第36回笹川賞競走」で何かを掴んだのか、とてつもない快進撃を見せる。
特に2011年は「一般戦1勝・G3戦1勝・G1戦3勝・SG2勝」と凄まじい成績で、この2011年以降、「最強」と謳われる。
獲得タイトル
SG優勝歴を以下にまとめる。
- ボートレースオールスター:2007年・2009年
- グランドチャンピオン:2011年
- オーシャンカップ:2019年
- ボートレースメモリアル:2011年・2012年
- ボートレースダービー:2010年・2013年・2016年
- グランプリ:2016年・2021年
SG優勝回数10回は史上6人目だが、SG初優勝からの日数は瓜生選手が最速だ。
また、選手表彰の受賞歴を以下にまとめた。
- 最優秀選手賞:2016年・2021年
- 年間最高勝率:2011年・2013年・2014年
- 年間最多勝:2011年
- 年間最多獲得賞金:2016年・2021年
- 記者大賞:2016年・2021年
- 最優秀新人賞:1998年
- ゴールデンレーサー賞:2020年
2011年以降の成績は凄まじいの一言に尽きる!
瓜生選手の特徴
イン逃げ・まくり・まくり差し・差しなんでもこなせて、どのコースからでも1着を狙える全てに優れたオールラウンダーだ。
またスタート力、技術、整備力どれもがトップクラスで、4コース以内に入った時の勝率が高い。
瓜生選手が出場するレースで、4コース以内に入っていた場合は、3着までに間違いなく入ってくるから積極的に予想に入れていこう。
近年は、調子の波が激しいが乗っている時の瓜生選手は、もう止められない。
2021年上半期は、調子が悪かったか中々奮っていなかったが、下半期の特に11月12月は凄まじかった。
「第36回グランプリ」優勝戦は素晴らしく、あれほどの強烈なツケマイを決められるのは、おそらく瓜生選手くらいだろう。
優勝戦は4艇が妨害・転覆失格になるという波乱の結果になったが、1マークでの瓜生選手のツケマイは完璧に決まっていた。
師匠・弟子
瓜生選手の師匠は、古賀武日児元選手。
ペラ巧者として有名で、瓜生選手の整備技術は師匠譲りなのかもしれない。
また、瓜生選手はまだ弟子は取っていないようなので、この先弟子をとり、師匠となる瓜生選手譲りの選手が出てくるのも楽しみだ!
まとめ:正義のヒーロー
今回は、瓜生正義選手の歴史を紹介した。
間違いなくボートレース史に残るレジェンドレーサーだ!
ボートレーサー(競艇選手)として素晴らしい上に、人格者としても有名で、「正義のヒーロー」というキャッチフレーズもお似合いな人である。
現在45歳、マスターズ世代はまだまだ衰えを見せず、ボートレース界の第一線で活躍し続けている。
今年はどういったスタートをしてくれるのだろうか。
2022年の出場が決まっているSGは、3月16日ボートレース大村(大村競艇場)で開催される「ボートレースクラシック」だ。 今年も瓜生選手から目が離せない!

- 源田
- ボートレース始めたばかりの初心者。 スポーツをやるのは苦手だが、スポーツ観戦が好きで今はesports、サッカー、野球にハマっている。 ボートレースにハマった結果、最近は海外のスポーツのギャンブルにも興味を持っている。
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