遅咲きの天才!競艇選手「瓜生正義」の伝説と驚異の実力

瓜生正義選手といえば、その優しい性格と名前をもじり、「正義のヒーロー」のキャッチコピーを持つことで有名だが、実は今なき「本栖研修所」時代デビュー前にも関わらず、リーグ戦6連覇を果たし、当時の最高記録を出し天才レーサーと呼ばれていた。
そんな瓜生選手が何故「遅咲きの天才」なのか?
今回は2019年の賞金ランク第4位、瓜生正義選手について記事を書いて見ようと思う。
競艇選手になったきっかけ

1976年3月5日生まれ福岡県飯塚市生まれ。
瓜生選手の生まれ育った福岡県飯塚市には「飯塚オートレース場」があり、幼少期は競艇ではなくオートレースばかりを見て育ったそうだ。
高校卒業時に周囲の進めで養成所の試験を受け、一次試験終了後に初めてボートレース見たそうだ。
松井繁選手や、峰竜太選手等、現在一流と呼ばれる多くの選手が、養成所入学まで競艇に興味の無い人ばかりという共通点に少し驚きだが、才能のある人こそ、自分の才能に気づかないのかも知れないですね。
養成所での伝説
そんな瓜生選手を語る上で最も有名な話が、本栖研修所在籍当時、本栖リーグ優勝6回!
当時史上最高となる勝率8.65、連帯率84%という前代未聞の数字をたたき出し、デビュー前から「天才レーサー」「次世代のエース」と呼ばれた。
これがどれほど凄い事なのか分からない人の為に競艇のポイントについて説明しよう。
競艇では着順ごとにポイントが設定されていて、獲得ポイントを総出走回数で割った数が勝率になる。
1着に入賞した場合の点数は10点なので、全勝した場合の勝率は10.00。
しかし、当時の養成所では「点増し制度」という特別な制度があり、1着には10点以上のポイントが加算されていた。
それでも勝率10.00に届く選手は出ず、8.00を超える選手ですら10年に1度でるか出ないかと言われていたのだが、なんと瓜生選手はいとも簡単に勝率10.00を突破!
そのことがきっかけで「点増し制度」は見直され、現在の計算になったのだ。
勝ちすぎたことがきっかけで、学校のルールを変えてしまう…
瓜生選手がデビュー前からどれだけ優れた選手だったのかお分かりいただけだろう。
そんな経歴をもちながらデビューした瓜生選手はデビュー直後大型新人として大注目された。
デビュー後の伸び悩み

競艇界から大注目を浴びながら1995年5月、若松競艇場一般戦で76期生としてデビューした瓜生選手。 だれもがスター街道まっしぐらかと思いきや、その10年後彼は「無冠の天才」「未完の大器」と呼ばれるようになってしまう。
大型新人としてデビューし、デビュー最速SG優勝も可能だと思われ「SGに最も近い男」を言われていた瓜生選手。
G1こそコンスタントに優勝をしていたものの、デビュー後12年もの間SG優勝とは無縁。
養成所時代から天才ともてはやされ、期待され続けたプレッシャーもあったのかもしれませんね。
12年目で念願のSG初制覇!

デビューから長い間伸び悩んだ瓜生選手だが、12年後の2007年6月、住之江競艇場で開催された「SG笹川賞」で念願のSG初優勝を果たすと、その2年後には2度目のSG優勝、そこからなんと5年連続でSG制覇を成し遂げ、「無冠の天才」の汚名を返上!
笹川賞を獲ったことで何かが見えたのかもしれませんね。
その後も快進撃は続きSG初優勝の翌年2008年には復帰シリーズで自身初となるパーフェクトVを達成!
「2009年」
芦屋G1第55回九州地区選手権3日目第11競走で1000勝達成。
「2010年」
G1、G2復帰1節目のG1蒲郡56周年記念で優勝、新賞金900万円の第1号になった。
「2014年」
ボートレース津で開催された一般戦である第5回日本モーターボート選手会会長賞で1500勝達成。
「2015年」
唐津61周年を制覇し九州全ての周年タイトルを獲得した。
「2016年」
地元福岡で開催された全日本選手権で優勝、福岡SGV3・全日本選手権V3という快挙を成し遂げた。
この年の獲得賞金は2憶1,373万4000円として自身初の賞金王に君臨した。
「2017年」
宮島63周年で17個目のG1を獲得。
この優勝によって生涯獲得金額が20億円を突破する。(ボート界史上7人目)
「2018年」
出走回数が90回を不足してしまい初めてA1から転落
「2018年」
ボートレース大村の発祥地ナイターオープニングレースで優勝!
これによりナイター7場のうち5場を制覇!
全国24場制覇に向けて残り3会場となった。
「2019年」
2019年10月現在、賞金84,178,000円を獲得し
吉川選手、毒島選手、峰選手に次ぐ第4位につけ、賞金王にも期待がかかっている。
特に2011年からの数年間の快進撃はすさまじく「最強」と謳われ、敵なしの強さを見せてくれました。
瓜生選手の強さの秘訣
これだけの結果を残している瓜生選手だが他の選手に比べ何が優れているのだろうか?
競艇選手には「スタート」「レース裁き」「旋回能力」、一流選手はこのどれかが優れている選手が多いのだが、瓜生選手の場合はこのすべてに優れた「オールラウンダー」。
どんなコースからでもレースが作れる稀なタイプのレーサーです。

また、エンジンの整備にも定評があり、どんなモーターを引いても水準以上に仕上げる実力があります。
その為、外枠でも前付けには行かず、前付けに来る選手には基本的にコースを譲って上げることからも、どのコースからでもレースを作れる自信が伺える。
万能型の瓜生選手の場合、進入枠に関係なく連帯に絡んでくれる期待が持てるので、予想をする側としてもとても助かりますよね。
43歳になった現在でも賞金ランキングの常連。勝率も高く、どのコースからでも連帯に絡む実力は今でも健在。
また、人格者としても有名で、そのやさしさから「正義のヒーロー」とも呼ばれ、先輩、同期、後輩から慕われる瓜生選手から今後も目が離せませんね!

- よねじ
- 生きがいはギャンブル、趣味はデータ収集。 『ギャンブルは統計とデータで勝てる』がモットー。 打たない日でもパチスロに並びデータ収集は当たり前。 休日は競馬場、競艇場巡り。 勿論彼女いない歴×年齢。
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