現役選手も!競艇界のレジェンドレーサー大特集
競艇は昭和20年頃から続いている歴史ある公営競技です。歴史があるということは、それだけ数多くの選手が輩出していることでもあります。
その選手たちの中にはいわゆる伝説級の成績を残した“レジェンド”といわれる選手がいます。ということで今回は「競艇におけるレジェンドレーサー」についてランキング形式でご紹介していきたいと思います。
競艇レジェンドレーサーランキング
第5位:北原友次(引退選手)
歴代記念優勝回数:46回
登録番号 | 1481 |
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生年月日 | 1940年5月2日 |
身長 | 158cm |
体重 | 51kg |
支部 | 岡山 |
出身地 | 岡山県 |
登録期 | 5期 |
デビュー年 | 1959年 |
引退年 | 2005年 |
SG優勝回数 | 7回 |
G1・PG1優勝回数 | 39回 |
通算勝率 | 6.74 |
通算勝利数 | 3417勝 |
主要獲得タイトル
- 総理大臣杯(1978年)
- 笹川賞(1975年)
- モーターボート記念(1975年、1984年)
- 全日本選手権(1964年、1973年)
- 全国地区対抗(1969年)
数々のタイトルを獲得しており、ボートレースの殿堂入りも果たした北原さん。競艇選手のレジェンドを語るうえで欠かせない選手の1人といえるでしょう。
※写真は「ボートレース大村 六十周年記念」より引用しました。
第4位:今村豊(現役選手)
歴代記念優勝回数:54回
登録番号 | 2992 |
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生年月日 | 1961年6月22日 |
身長 | 163cm |
体重 | 49kg |
支部 | 山口 |
出身地 | 山口県 |
登録期 | 48期 |
デビュー年 | 1981年 |
SG優勝回数 | 7回 |
G1・PG1優勝回数 | 46回 |
主要獲得タイトル
- 総理大臣杯(2004年)
- 笹川賞(1984年)
- モーターボート記念(1992年、2010年)
- 全日本選手権(1987年、1988年、1990年)
- G1 新鋭王座決定戦(1987年)
- G1 名人戦(2011年)
- プレミアムG1 名人戦(2015年、2017年)
「艇界のプリンス」というあだ名で呼ばれており、今でも現役なレジェンド選手の1人です。
競艇選手になるきっかけは父親の「息子を競艇選手にしたい」という強い願望があり、それを受け入れる形で競艇選手になりました。
一時期は難病でレースを欠場することも多かった今村さんですが、それでもなおトップレーサーの1人として君臨し続けているという、まさに生ける伝説です。人柄も良く、今村さんを慕う後輩選手も多いといいます。
第3位:野中和夫(引退選手)
歴代記念優勝回数:56回
登録番号 | 2291 |
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生年月日 | 1944年1月1日 |
身長 | 159cm |
体重 | 55kg |
支部 | 大阪 |
出身地 | 大阪府 |
登録期 | 27期 |
デビュー年 | 1969年 |
SG優勝回数 | 17回 |
G1・PG1優勝回数 | 39回 |
G2優勝回数 | 1回 |
G3優勝回数 | 4回 |
一般戦優勝回数 | 71回 |
通算優勝 | 132回 |
通算勝率 | 7.50 |
通算勝利数 | 2574勝 |
主要獲得タイトル
- 賞金王決定戦(1988年、1992年、1993年)
- 総理大臣杯(1991年)
- 笹川賞(1974年、76年、87年、90年、91年、93年)
- グラチャン(1995年)
- オーシャンカップ(1996年)
- MB記念(1974年、1979年、1985年)
- 全日本選手権(1974年、1976年)
- G1 名人戦(2001年)
期間最高勝率9.53やSGレースの制覇記録17回など、数多くのとんでもない記録を残しています。そして、野中さんが残した記録が未だに破られていないことから「モンスター」と呼ばれていました。
また、かなりの酒豪らしく、お酒を大量に飲む姿からもモンスターと呼ばれる理由の1つとなったそうです。自らを勝負師ではなく「勝ち師」と称していたことでも有名です。
第2位:松井繁 (現役選手)
歴代記念優勝回数:66回
登録番号 | 3415 |
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生年月日 | 1969年11月11日 |
身長 | 169cm |
体重 | 50kg |
支部 | 大阪 |
出身地 | 大阪府 |
登録期 | 64期 |
デビュー年 | 1989年 |
SG優勝回数 | 12回 |
G1・PG1優勝回数 | 57回 |
G2優勝回数 | 3回 |
G3優勝回数 | 6回 |
一般戦優勝回数 | 44回 |
通算優勝 | 117回 |
通算勝率 | 7.82 |
通算勝利数 | 1986勝 |
主要獲得タイトル
- 賞金王決定戦(1999年、2006年、2009年)
- 総理大臣杯(2008年、2014年)
- 笹川賞(1996年、2001年)
- オーシャンカップ(1998年、2006年、08年、13年)
- 全日本選手権(2009年)
競艇が盛んな近畿地区の絶対的なエース選手であり、「絶対王者」という異名を持っています。
選手ごとに苦手な競艇場がありますが、松井さんの場合は江戸川競艇場を苦手としており、今まで優勝したことがありません。
しかし、先述したように「絶対王者」と呼ばれるだけあり、多くの好成績を残すしているだけでなく、公益競技史上初の“生涯獲得賞金30億円突破”という驚異の実績を果たしています。
第1位:彦坂郁雄 (引退選手)
歴代記念優勝回数:77回
登録番号 | 1515 |
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生年月日 | 1941年1月5日 |
支部 | 東京 |
出身地 | 静岡県 |
デビュー年 | 1959年 |
引退年 | 1988年 |
SG優勝回数 | 10回 |
G1・PG1優勝回数 | 67回 |
主要獲得タイトル
- 賞金王決定戦(1986年)
- 総理大臣杯(1974年、1982年、1988年)
- 笹川賞(1978年、1983年)
- MB記念(1972年、1982年)
- 全日本選手権(1985年)
- 全国地区対抗(1970年)
現役時代は「艇王」の異名を持っていた、まさにNo.1レジェンド選手です。競艇界に数多くの大記録を残している彦坂さんですが、主な記録だけでも以下の記録を保持しています。
- 期勝率第一位回数:20回(歴代最多)
- 連勝記録:37連勝(1970年3月22日〜同年4月22日までの期間 歴代最多)
- 特別競走(SG・GI)優勝回数:77回(歴代最多)
- 年間特別競走優勝回数:9回(歴代最多タイ)
- 期勝率史上初の9点台:9.27(1970年後期)
- 全24場特別競走優勝(史上唯一)
- 優勝回数:179回(歴代最多)
そんなレジェンドの彦坂さんですが、1988年9月4日に部品持ち込みが発覚し、1年間の出場停止処分を受けました。
彦坂さん本人は、部品を持ち込んだことについては認めていますが、「レースには使用していない」と弁明しています。このことが原因で、最終的には引退することになりました。
現在では、実業家として日本だけでなく、海外にも進出しているそうです。
「艇王」の異名を持つレジェンド選手でしたが、競艇選手としての幕引きは意外とあっけなく、当時のファンは非常に残念に思ったことでしょう。
※記事内の成績は2018年12月末時点のものです。