2024年4月にボートレース鳴門で開催されたPG1「第25回マスターズチャンピオン」は「菊地孝平(きくち・こうへい)」選手が初出場で初優勝の快挙！

2024年4月21日にボートレース鳴門で開催中だったPG1「第25回マスターズチャンピオン」が無事、閉幕しましたが、優勝者はなんと初出場の「菊地孝平」選手だったそうです。
菊地選手は初日ドリーム戦にも出走していましたが、6号艇からの出走で5着と結果は芳しくなかったのですが、なんと2日目からはオール2連対！
準優勝戦、優勝戦ともに1号艇からの出走で、SG常連のベテラン勢を打ち負かして、堂々の優勝を勝ち取り、優勝賞金の1,300万円を手にしました！

かつては「名人戦競走」と呼ばれていたマスターズチャンピオンですが、その名の通り出走するためには名人と呼ばれるだけのキャリアが必要となります。
2000年に初開催された当初は満50歳以上が対象となっていましたが、第4回の2003年からは満48歳以上、第19回の2018年からは満45歳以上が対象と度々変更されてきた歴史があります。

つい先日に3節連続優勝をしたとしてニュースにもなった「守田俊介」選手も出走条件を満たしているので、今回の大会に出走していたのですがなんと節中に帰郷していたのです。
ドリーム戦では5号艇からの出走で1着と上々の滑り出しだったものの、その後ペラの調整中に背中の肉離れがぶり返し、4日目にあえなく途中帰郷となってしまいました。

その他にも田頭実選手と江口晃生選手が公傷のため、中岡正彦選手が私傷病のため途中帰郷となり、3日目、4日目の2日間で合計で4人が途中帰郷となりました。
特に江口選手が途中帰郷となる原因となった3日目3Rでは、森高一真選手が2周目2Mでターンマークに激突し、その艇の上に江口選手が乗り上げてしまうという大クラッシュ！
森高選手は妨害失格で賞典除外となりつつも、ボートを替えて最終日まで走りましたが、江口選手は途中帰郷……マスターズチャンピオンらしくベテランの意地がぶつかり合った波乱が多く見られましたね。

他のレースと同様に、マスターズチャンピオンでも準優勝戦の1位、2位が優勝戦へと駒を進めることになるのですが、なんとドリーム戦出走選手が3人も優勝戦に残りました。
2号艇から出走で6着だった「赤岩善生」選手、4号艇から3着だった「吉川元浩」選手、そして6号艇から5着だった菊地選手ですね。

• 1号艇：菊地孝平(A1級・静岡)
• 2号艇：寺田祥(A1級・山口)
• 3号艇：吉川元浩(A1級・兵庫)
• 4号艇：谷村一哉(A1級・山口)
• 5号艇：松井繫(A1級・大阪)
• 6号艇：赤岩善生(A1級・愛知)

ピットレポートでは2号艇寺田選手がダッシュスタートで行きたいと表明し、5号艇松井選手が深くなっても前付けしたいと表明。
スタート展示では①⑤⑥/②③④の並びとなり、宣言通りであれば、本番でもこの並びになるのだろうという予感をさせてくれます。
また、11R時点では雨は降っているものの、風速、波高ともにおだやかで選手の地力が試されそうな天候となりました。

5号艇松井選手と6号艇赤岩選手はスタート展示通り前付けを敢行しましたが、ダッシュ勢のまくりや差しに押されて苦戦。
1号艇の菊地選手はコンマ02と好スタートを切ったことで一歩抜け出しましたが、2着争いは激化し、最終的に6号艇赤岩選手が2着、2号艇寺田選手が3着となりました。
というわけで、結果は「1-6-2」で菊地選手の優勝！なんと菊地選手はマスターズチャンピオンに初出走で初優勝という快挙を成し遂げました！
3連単の払戻金は2,280円と上々で、ファンにも嬉しい贈り物になりましたね。