G3で2優勝もクイーンズクライマックスはF休み!?女子ボートレーサー「中谷朋子(なかたに・ともこ)」選手は「がん」を乗り越えたベテラン選手!
甲状腺がんと診断されるも手術後わずか1ヶ月で復帰した、女子ボートレーサー「中谷朋子」選手を紹介!
2023年はG3で2度の優勝を果たし、一般戦でも開幕から4連勝というレースがあったにもかかわらず、年末のクイーンズクライマックスは欠場してしまう!?
師匠のいない中谷選手がとった初めての弟子は同支部の選手ではなく、東京支部の女子ボートレーサー!?
他のボートレーサーとは一味違った、ベテラン女子ボートレーサーである中谷選手を隅から隅までずずいっと紹介していきます!
目次
「中谷朋子」選手のプロフィール!同期には「中岡正彦(なかおか・まさひこ)」選手や「樫葉次郎(かしば・じろう)」選手も!
20代や30代で引退と言われるスポーツ選手ですが、ボートレーサーの選手寿命は長く、50代、60代でも現役を続行している選手が多くいます。
しかし40後半にも差し掛かると、なかなか優勝できなくなるのもよくあることなのですが、そんな中でも活躍する選手というものがいます。
今回はそんなベテランの領域に差し掛かっている、女子ボートレーサー「中谷朋子」選手を紹介していこうと思います!
- 登録番号:3845
- 生年月日:1976年9月29日
- 身長:159cm
- 体重:44kg
- 血液型:A型
- 支部:兵庫
- 出身地:兵庫県
- 登録期:78期
- 級別:A1級
現在47歳の中谷選手ですが、現役のA1級の選手でボートレーサーになったきっかけはお父さんの勧めだそうです。
登録期は78期でフライング罰則強化後の適用者台1号になってしまった「中岡正彦」選手や、娘がボートレーサーになった「樫葉次郎」選手などが同期ですね。
優勝数、勝率ともに78期の中でも上位をキープしている中谷選手は男子選手顔負けと言っても過言ではないですね。
中谷選手は病気を乗り越えている?2020年に甲状腺がんの手術を行う!?
未だにA1級で活躍している中谷選手ですが、実は2020年の秋ごろにがんの手術のためにボートレースから離れていた時期があるのです。
2020年10月に病院の検査で甲状腺がんと診断された中谷選手は、同年12月に手術をすることに。
甲状腺を全摘出する手術になり、首には10センチもの傷跡が残ってしまったそうですが、医師の勧めもあって手術後1ヶ月という短い期間でボートレースに復帰しました。
とはいえ首の手術を行ったことで筋力も低下してしまい、しばらくはヘルメットの重さとの戦いとなってしまったそうです。
そのせいもあり、2012年から2020年まで毎年優勝していたというのに、2021年は優勝なしになってしまいました。
一般戦で4連勝!G3で2優勝と2023年は快調!だが、クイーンズクライマックスは欠場?
2023年10月に徳山でフライングを喫し、クイーンズクライマックスを欠場した中谷選手ですが、2023年の成績はすさまじいことになっていました。
G3で2優勝、一般戦とはいえ4連勝とベテラン選手でもなかなか聞かない成績ですが、その経歴を詳しく振り返ってみましょう
2月の平和島G3で2023年初優勝!オール3連対とベテランの風格発揮!
2023年初優勝は2月9日からボートレース平和島で開催されていた、G3「平和島レディースカップ」でした。
1月にも2度G3に出走していた中谷選手ですが、1回目は優勝戦5着、2回目は準優勝戦4着と惜しいところまでいくも優勝とはなりませんでした。
- 1号艇:中谷朋子(A1級・兵庫)
- 2号艇:塩崎桐加(B2級・三重)
- 3号艇:加藤綾(A2級・三重)
- 4号艇:清水沙樹(B1級・東京)
- 5号艇:淺田千亜希(B2級・徳島)
- 6号艇:角ひとみ(A2級・広島)
出走表は上記のようになっていて、出走選手の中でもA1級は中谷選手のみで敵はいないように見えます。
ですが、長期休暇をとっていた2号艇塩崎選手は元々A級選手、4号艇清水選手もA級で活躍していた期間の長い選手で、5号艇淺田選手も中谷選手以上のベテランで長年A級で戦っていた選手です。
ですので、出走選手全員がA級経験選手でベテラン、これはなかなかに難しい優勝戦になったと言っていいでしょう。
結果は「1-3-6」で中谷選手の優勝!払戻金は3,610円となりました!
優勝戦で1着をとったことにより、中谷選手はこの節オール3連対をとったということで、中谷選手の勝負強さを象徴するような節になりましたね。
一般戦で初日2日目合わせて4連勝!初日5Rは6号艇からの出走も見事勝利!
2023年5月23日からボートレース蒲郡で開催されていた、一般戦「蒲郡市長杯争奪 ヴィーナスシリーズ第4戦」に中谷選手も出走していました。
その節で中谷選手は初日、2日目の4Rを無傷の4連勝、ベテランボートレーサーでもなかなか取れない偉業を達成しました。
特に初日5Rは6号艇から、2日目7Rは4号艇からの出走にもかかわらずの勝利で、1号艇以外でも勝てるところを見せてくれました!
2023年9月のG3「オールレディースリップルカップ」で2度目の優勝!
2023年、中谷選手の2度目の優勝のチャンスが転がってきたのが9月5日からボートレース多摩川で開催されていた、G3「オールレディースリップルカップ」です。
7月のG3では優出まで行くも3コースから3着に終わってしまった中谷選手は気合も十分、2日目、3日目で5、6号艇から5着、4着をとった以外はオール3連対という成績でした。
- 1号艇:鎌倉涼(A2級・大阪)
- 2号艇:守屋美穂(A1級・岡山)
- 3号艇:落合直子(A2級・大阪)
- 4号艇:中谷朋子(A1級・兵庫)
- 5号艇:西村歩(B1級・大阪)
- 6号艇:平山智加(A1級・香川)
2月のG3とは違い、5号艇西村選手以外は全員がA級、特に1号艇鎌倉選手は優勝戦で1号艇に乗った際の勝率が75%と驚異的な成績の持ち主、2号艇守屋選手も実力ある選手で侮れません。
オッズは1号艇、2号艇、4号艇に集まるも、他の3艇の選手も優勝戦にまで残った実力者で侮ることは出来ないでしょう。
結果は「4-2-5」で中谷選手の優勝!優勝確実かと思われた1号艇の鎌倉選手はフライングにより失格!払戻金は3連単で2,170円でした。
G3で2度の優勝、一般戦でも勝利数を稼いでいた中谷選手は年末のクイーンズクライマックスの出場条件である女子獲得賞金ランキングで12位に付け、出場確実かと思われていました。
ですが、このレースの後の10月に参加した一般戦でフライング、クイーンズクライマックスとF休みが重なった結果、出走することはかないませんでした。
中谷選手のプライベートは?師匠はおらずSNSもやってない!弟子は東京支部の「下野京香(しもの・きょうか)」選手?
個人競技でチームや監督など明確な指導者が存在しないボートレースでは、師弟関係というものが重要となっています。
調べてみたところ中谷選手には師匠はいないようですが、東京支部の女子ボートレーサー「下野京香」選手が弟子になっているようです。
ボートレーサーは同じ支部同士で師匠や弟子を探すのが暗黙の了解というか、基本的なルールとなっているのでこれはかなりの珍事と言っていいでしょう。
また、中谷選手をSNSで検索したところアカウントは発見できませんでしたので、プライベートを発信することよりもレースに集中している選手なのかもしれませんね。
中谷選手の得意コースは?1コースの1着率が断トツも他のコースもなかなかの成績!
艇番 | 1着率 | 2連対率 | 3連対率 |
---|---|---|---|
1号艇 | 53.0% | 70.8% | 79.7% |
2号艇 | 25.3% | 51.3% | 67.9% |
3号艇 | 22.1% | 45.0% | 62.8% |
4号艇 | 17.6% | 36.5% | 55.0% |
5号艇 | 9.6% | 24.7% | 46.3% |
6号艇 | 8.1% | 23.3% | 42.9% |
中谷選手の艇番別成績は上記のようになっていますが、やはり1号艇の成績が圧倒的ですね。
とはいえ、2連対率では2号艇まで、3連対率なら4号艇までは50%以上の成績があるということで、どのコースでもまんべんなく戦えるという印象です。
長年戦っている選手だけに、枠なりに進入しないこともありますが、ほぼ艇番=コースですので中谷選手の得意コースは1コースと言えるでしょう。
まとめ:女子ボートレーサー「中谷朋子」選手はまだまだ戦えるベテラン選手!2023年でもG3で2優勝と実力十分!
- 中谷朋子選手は78期の女子ボートレーサーで同期には中岡正彦選手や樫葉次郎選手がいる
- 2020年に甲状腺がんと診断された中谷選手は手術後1ヶ月で現役復帰
- 2023年はG3で2優勝、一般戦でも勝利数を重ねたがFによりクイーンズクライマックスは欠場
- 得意コースは1コースで、弟子は東京支部の下野京香選手
今回はベテランの域に入っている女子ボートレーサー「中谷朋子」選手を紹介してきましたが、実力ある選手だけにまだまだ優勝できる実力派レーサーだとわかりました。
最近では新人ボートレーサーの活躍も増えてきているものの、やはり安定して勝利数を稼いでいるベテランレーサーの実力も侮ることは出来ませんね。
甲状腺がんという大病を乗り越え、未だに優勝数を稼いでいる中谷選手はどのコースでも戦える選手ですが、やはり1コースでの成績が抜群ですので、1号艇に乗っているときには賭けてみる価値がありますよ!
- エスキモー
- 友人と一緒に乗ったカヤックが楽しくてカヤックをはじめボート全体にドはまり。ついでのように競艇ファンになってしまう。競艇で大きく当ててカヤックが置ける自宅を建てるのを夢見てる。
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